船舶(せんぱく)
Ship ; Vessel ; Carrier
船舶とは社会通念上、人や物を載せて水上を移動する目的で作られた乗り物の総称と理解されており、その定義としては「浮揚性・移動性・積載性の全てを満たす構造物」とするのが一般的である。法令における船舶の範囲は必ずしも一律ではなく、それぞれの法令の目的に応じて定められており、例えば商法においては「「船舶」とは、商行為をする目的で航海の用に供する船舶(端舟その他ろかいのみをもって運転し、又は主としてろかいをもって運転する舟を除く。)をいう。」と定義されていることから、商用以外の船舶(漁船、艦艇等)は対象外と解される。また船舶は、法律上は動産であるが、不動産と類似した特徴を有することから、船舶登記の制度が設けられており、強制執行や競売では不動産の規定が準用されるなど、不動産に準じた扱いとなっている。
「船舶」に対応する英語には“Ship”と“Vessel”があり、「~船」に対する英語には“~Ship”,“~Vessel”のほか“~Carrier”などが使われているが、明確な定義はなく、一般的な慣習に従って使われる。