総トン数;グロストン(そうとんすう;ぐろすとん)
Gross Tonnage;G/T
船の容積、すなわち船の大きさを表わすトン数。このトン数は国の定める測度法によって求める。測度法は「船舶のトン数測度に関する法律」に定められている。この法律は昭和57年、「国際トン数条約」に基づいて改正施行されたもので、それ以前は同じく国の定めた「船舶積量測度法」によっていた。旧測度法に対し、新しい測度法は「条約方式」と呼ばれ、これによって求められたトン数は「国際総トン数」と呼ばれる。「総トン数」は現在わが国の法律制度の中で、の大きさを表わす基本的な指標となっており、海事に関する法律の大部分は、これを適用の基準としている。
註1 積量測度:船の内のり容積を積量(TonnageCapacity)という。これを測ってトン数を割出すことを積量測度という。
註2 旧「船舶積量測度法」による「総トン数」の求め方:この測度法による「総トン数」は、船の囲まれている部分の全容積(立方メートル)から、二重底及び上甲板上にある推進・衛生・安全などに関する場所(図の①③④⑤⑩⑬)を除いた容積(総積量)に、100立方フィートを1トンとする係数を乗じて求める。算式で表わすと次のようになる。
総トン数=総積量(下図の斜線部分:単位立方メートル)×0.353